南シナ海 2012 7 14

2012年7月13日の時事通信社のニュースには、このようなニュースがあります。
「共同声明の採択断念、南シナ海問題で決裂 ASEAN外相」
 【プノンペン時事】東南アジア諸国連合(ASEAN)の外相らは13日、
カンボジアのプノンペンで開いた臨時会合で、
中国とASEANの一部加盟国が領有権を争う南シナ海問題で意見の一致ができないため、
外相会議としての共同声明の採択を断念することを決めた。
 ASEAN外相会議が共同声明の採択を断念するのは45年の歴史の中で初めて。
領有権争いで中国と対立するフィリピンやベトナムと、
中国と経済的結び付きの強い議長国カンボジアの溝が埋まらなかった。
(以上、引用)
 多くの日本人は、「南シナ海なんて、日本に関係ない」と思ったでしょうが、
それでは、「平和ボケをしている」と言わざるを得ないでしょう。
 南シナ海とは、原油や天然ガスを満載した日本のタンカーが通過する海域です。
日本にとって、南シナ海は、海運の「大動脈」に該当します。
この海域で、国際紛争が起これば、日本にとって大打撃となります。
 これは、何度も書いていますが、
中国の軍事指導者は、こう考えるでしょう。
南シナ海を押さえてしまえば、
東南アジア諸国だけでなく、日本も支配できると考えるでしょう。
 軍事的には、日本を占領する必要はなく、
南シナ海を押さえてしまえば、十分です。
後は、日本に中国の傀儡政権(親中政権)を作れば、
「事実上の日本占領」はできるでしょう。
 さらに、海軍力を強化して、
フィリピンの外側(太平洋側)まで、
つまり、中国が言う「第二列島線」まで勢力が伸ばせれば、
「事実上の日本占領」が完璧なものとなります。
 ここで、「アメリカが助けてくれる」と思った人がいるかもしれません。
しかし、「それは、甘い」と言わざるを得ないのです。
 オバマ大統領は、「南シナ海を守る」と決意したようですが、
アメリカが、いつまで、その決意を維持できるか怪しいのです。
 将来、アメリカの財政が苦しくなった時、
「南シナ海を守ることは、
アメリカにとって経済的な利益があるか」と考える大統領が出現した時、
日本は、苦しくなるでしょう。
 つまり、軍事よりも経済を優先する大統領が出現した時、
日本は苦境どころか、日本存亡の危機を迎えるでしょう。


























































































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